文化・芸術

2009年8月 5日 (水)

お台場のガンダム

お台場のガンダムを見に行ってきました。このときは公開前だったので激混みというほどではありませんでしたが、思った以上に人がいました。展示会の帰りに立ち寄ったので平日だったんですけどね。

ガンダムを見に来たのは、ロボットによる世界制覇を目指しているネオギルドの総帥という立場上これは見ておかねばならぬ、という義務感にかられてというのが表向きの動機ですが、18mのロボットであるモビルスーツのある風景というものがどういうものなのか、というのに興味があったからというのが本音です。

広場の真ん中に立っているガンダムは遠くからでもその存在をアピールしています。装甲がガンダリウム合金であるとか、動きが常人の操る機械では追えないなど、特殊な理由がなければモビルスーツという兵器体系はありえないでしょうなぁ。

Gundam64_1

近づいてみると、物凄い存在感です。夕日をバックにしたこの立ち姿は、ウルトラセブンとメトロン星人の戦いを見るようです(古いよ>自分)

Gundam64_2

しかも、これだけの大きさでありながら造形上の妥協がなく、ちゃんとカッコいいんですね。こういう巨大なオプジェを作れる人の中に、ガンダム的なカッコよさを理解する人がいる、あるいはガンダム的なカッコよさを分かっている人が巨大オプジェを造る立場にいる、というところが21世紀だな、という気がします。

Gundam64_3

横から見てもカッコいい

Gundam64_4

そして、ビルや重機とならんだガンダム。これを見ると、良く出来てはいるけどやっぱりプラモ的方法論を拡大しただけのものなんだという感じがしますね。

つまり、1/100のガンプラを100倍に拡大しても、それは決して1/1のガンダムではないんだということ。模型には模型の方法論があって、本物を縮小するときには必ず情報の劣化と模型としての見せ方というフィルタがかけられるため、必ずしも実物の縮小コピーではないんですね。1/100のガンダムのプラモデルはそれがいかに良く出来ていても仮想的に実在するガンダムの縮小コピーではありえず、それを100倍にするという方法論で製作されたこのガンダムが「大きさが実物大の模型」以上の説得力がないというのは仕方がないことなのかもしれません。

Gundam64_5

少し辛口になってしまいましたが、その点を含めて考えてもこのガンダムは非常に良く出来ており、モビルスーツが実在したら、という妄想を実際に目の前で見せてくれます。ガンダムに限らず、ロボットアニメが好きな人には是非見て欲しいと思いますね。このガンダムを目の前にして色々なことを感じることが出来るはずだから。

また、最後に辛口なこと書いちゃいますけど。ガンダムとかその他、ダグラムとかボトムズとかのリアル路線のロボットアニメを見ていた頃はですね、21世紀がくればこういうロボットがバリバリ動き回っている、ってそんな未来がくると思っていたんですよ。21世紀を待たずに、1996年にはグラドスが攻めてきたり、1999年には地球が制圧されたり、勿論グラドスだけでなく地球だって惑星間有人航行の技術だけでなく人型ロボット兵器がバンバン宇宙を飛び回る、そんな未来を。

それがどうですか、1996年どころか2009年現在にいたるまで偵察にすら来ないグラドスのやる気のなさには絶望しますね。

とまぁ、冗談はさておき。人型のロボットなんて遠い未来の話だと思っていた1990年代の中ごろに、ホンダがP2を突如発表したときは驚きました。実用化への道はまだ遠いけど、現時点でここまでできるんだ、できていたんだ、っていう。その時点でグラドスが攻めてこなかったことはチャラにしてあげていいと思いました。