« ソルティックとブロムリートレーラー | トップページ | ラズベリーパイでなんちゃってパソコン »

2015年11月26日 (木)

ヤマシタホビー 1/700 吹雪

ヤマシタホビーから1/700で吹雪が発売された。私は知らなかったのだが、ヤマシタホビーは艦船模型用のパーツなどを発売しているメーカーのようだ、そのヤマシタホビー最初のフルキットということで試しに買ってみた。

私は最近の国内メーカーの艦船キットを作ったことがないのでフジミの秋月のキットを買って比較してみることにした。今にして思えば。秋月のようなクラス違いの駆逐艦じゃなくて特型に近いクラス(白露型とか)にしとけばよかったかも。

ヤマシタホビーの吹雪の第一印象はとにかくモールドがシャープ。本当にハッキリクッキリしたモールドで見ているだけでワクワクしてくる。また、パーツ分割や再現すべきものと省略すべき部分の取捨選択がこれまでのウォーターラインやフジミのキットと異なり、独自の道を模索している印象が強い。例えば、船体のパーツ割り、船体側面の再現や甲板の湾曲、これまで一体化整形が当たり前だった甲板上のリールなどは別パーツ化、艦橋の窓を透明パーツで再現するなどこれまでの1/700スケールの艦船模型とは異なる方向性を打ち出しているように思える。

Bukky111901

そういいつつも、艦橋の透明パーツは分厚いので「窓を覗くと向こうの景色が見える」というわけでもないので私はいつも通りエッチングの窓枠で処理。ただ、こうする場合でも艦橋内部がそれっぽく再現されていることや窓パーツが別にとなるパーツ割りになっていることでエッチングの窓枠を取り付けるための下ごしらえが相当に楽なことは確か。

Bukky111905

一方で、フジミの秋月のパーツ割はウォーターラインシリーズと同じような方向性だが、とにかく別パーツ化で精密にという意気込みは感じられる。最近のフジミのキットはパーツ割は細かく製作の敷居が高いと言われるが、本キットは部品の合いはいいので中級者以上であれば問題なく組み立てられるはず。例えば下の写真、秋月のメインとなる煙突に沿っている細い煙突は別パーツ。

Akizuki111902

一方、ヤマシタホビーの吹雪の場合、細い煙突は基本メインの煙突と一体成型。モールドがシャープなのでそれほどデメリットは感じないが、それでも型から抜くために妥協している部分もあり一概にどちらがいいとは言い切れない。

Bukky111902

このようなメーカーの姿勢の差異は、どちらがいい、という話ではなく艦船模型という古いジャンルにも新機軸を打ち出す余地が残っているということを示したという点でヤマシタホビーの姿勢が評価されるべきだと思っている。一方で、ヤマシタホビーの新機軸は評価できるものの、例えば2本の煙突とその基部となる構造物がまるまる左右分割となっている構造など、手軽に作れる工夫なのかもしれないが正直やり過ぎというか、これによって継ぎ目消しがやりにくくなってしまっているような部分もあり、今後の課題を残しているといえよう。

砲塔や魚雷発射管などの構造やディテールは細かく、魚雷発射管は発射管と楯が別パーツになっているという念の入れようで、正直これは驚いた。手前の魚雷発射管が楯を乗せたもの、奥は楯を乗せない状態。3門の魚雷発射管は下段の2門と上段の1門が別パーツで非常に立体感を得ているのだが、それに別パーツの楯を乗せるというすごい構造。後付けのパーツではなくキット純正のパーツでこれだよ。

Bukky111903

マストの部品も相当細いので、キットをそのまま組み立ててもかなり精密感のある模型になるだろう(私のキットのマストは少し曲がっていたが)。

Akizuki_bukky111901

ヤマシタホビーの次回作が楽しみだ。

« ソルティックとブロムリートレーラー | トップページ | ラズベリーパイでなんちゃってパソコン »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/504245/61956693

この記事へのトラックバック一覧です: ヤマシタホビー 1/700 吹雪:

« ソルティックとブロムリートレーラー | トップページ | ラズベリーパイでなんちゃってパソコン »