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2014年5月10日 (土)

プラモ工作法大全「実践作業」編

子供向けにプラモデル工作の指南書を物色していたところ見かけたので「子供向け」という名目で自分向けに買ってしまった本。

ちなみに子供向けに買ったのはこちら。おまえらー、最近面倒臭がってゲート処理やってないだろ、ちゃんとゲート処理しないとカッコ悪いぞー。

さて、本書の帯には「目から鱗が落ちまくり」とあって、確かに他の指南書にはない、というより他の指南書とは異なる独自の理論で構築された工作法が紹介されている。工作法なんてどれも同じだ、と思っている人は一度読んでみると面白いと思う、確かにそういう意味で目からウロコだ。

本書に一貫して流れている哲学は「合理化」「効率化」である。趣味である模型製作に合理化や効率化?という考え方もあろうが、趣味であっても無用な手続きを極力避けたいというのが人情というもの。その点で、限られた時間の中で完成度の高い模型作りを強いられるプロならではの方法論を垣間見ることが出来る。本書は、一見すると技術指南書であるが、実は方法論の指南書、あるいは現在主流の模型製作の方法論にはまだ詰める余地はあることを啓蒙する書であり、その結果として著者が考える理論に基づく技術指南であると私は考えている。

例えば、効率化の重要なポイントとして著者は、できるだけ部品やディテールの修正にかかる時間を減らす→部品やディテールの修正をしない組み立て方を考えるという姿勢を貫いている。この思想が色濃く現れているのが、第3章「ジャンル別工作」である。ここで、艦船、自動車、飛行機、戦車とスケールキットの組み立ての肝となる(と著者が考えている)部分における工作法を紹介しているのだが、これまでのセオリーとは異なる合理化、効率化を軸とする組み立て方が述べられており、私が最も「目からウロコ」を感じたのがここの部分である。既に製作法が確立されており、ここ20年位製作セオリーに大きな変化が見られない飛行機の分野(における「組む」という基本的な部分)でさえ、まだこれだけ考えることが残っていたんだということはまさに「目からウロコ」だった。第3章の戦車模型の最後の部分に「歴史は長いが概念的に停滞していたジャンル」という一言はガンプラの進化の中に身をおいたからこそ出てきた見識であろう。

ジャンルを問わず模型の工作法について興味のある人にはオススメ。激オススメ。

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