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2014年3月

2014年3月31日 (月)

アクリジョンで研ぎ出し

アクリジョンのメタリック3色が発売され、とりあえずシルバーを購入した。

そして、テストを兼ねてメタリックの発売を待つためにしばらく置いておいたフジミのMR-2のために、シルバー+クリアーブルー+インディブルーでメタリックの青を作り早速スプレー吹きしてみた。

先日の記事で、アクリジョンでのエアブラシ塗装にはツールクリーナーを混ぜると良い、と書いたがうすめ液をほとんど混ぜずにツールクリーナーだけで薄めると、ニードル付近で塗料が乾いてしまい、そうして出来た塗料カスが塗装面に乗ってしまうので大変よくない。やはりリターダーの効果はある程度必要なので、薄めるならばツールクリーナーだけでなく推奨量程度のうすめ液も混ぜる必要があると実感した。

[追記 : 後で分かったことだが、アクリジョンのツールクリーナーをうすめ液代わりに塗料に混ぜてはいけない。塗料そのものを変質させてしまうようだ。その代りに、水性アクリル塗料のうすめ液あるいはアルコールを混ぜると良い。薄めても塗料がはじかれなくなるので普通に塗装が可能になる。この記事みて実際にツールクリーナーを混ぜてしまった方、ごめんなさい]

うすめ液のリターダー効果により乾燥時間が伸びることについては、先日投入した食器乾燥器でほぼ問題解決できることがわかった。

で、肝心のMR-2だが、私が以前乗っていた車と同じ色にしてみようと混色した。イメージとしては大体同じ感じなのだが、もともと純正色ではないようなのでパンフなどを見てもこの色はなかった。

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この塗料でキラっとした艶あり塗装をするには練習がひつようなようで、多少ざらついてしまう。が、今回はクリア層を厚めに重ねて研ぎ出しをすることにしていたのであまり気にしない。

まずはクリアを重ねた段階での塗装面。写真だと分かりにくいがスプレー跡が見える。

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トランクは#1500の耐水ペーパーで磨き終えた状態での撮影

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天井は、#1500のペーパーがけの後でコンパウンドで磨いた。まだ磨きが足りないのでキラっという艶ありではないが、それでもかなりきれいな艶が出た。

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アクリジョンの塗膜は固く、研ぎ出しも問題なく出来る。クリア層が簡単に削れてしまうんではないかと最初は不安だったそれも杞憂だったようだ。

F1ではない普通の車のプラモデルを作るのは小学校のとき(スーパーカーブームの時)以来で、ボディにクリア層をかけて研ぎ出しをするのは初めてだったが、コンパウンドで磨くとボディがなんとも言えない光を帯びてくるのが楽しい。高校生のときに工芸の授業で(人工)漆を研ぎだして艶を出しすのが楽しかったのを思い出した。

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2014年3月25日 (火)

模型用に食器乾燥器

以前から話題になっていた食器乾燥器。話題になっていたのは山善のYD-180(LH)で、食器乾燥器としてではなく模型製作における塗料やパテの乾燥促進ブースとしてのコストパフォーマンスの高さがAmazonの商品レビューで絶賛されていたことで、もう何のレビューなのか分からないくらいである。

YD-180(LH)のリンク
http://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E5%96%84-YAMAZEN-%E9%A3%9F%E5%99%A8%E4%B9%BE%E7%87%A5%E5%99%A8-YD-180-LH/dp/B000F11SOG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1395754773&sr=8-1&keywords=%E5%B1%B1%E5%96%84+YD-180

先日、アクリジョンの吹き付け塗装において、うすめ液がリターダーとなっているので乾燥時間が伸びるという記事を書いたが、実際に乾燥を待っているとこれが尋常じゃなく長い。試しにうすめ液を奨励比率以上に混ぜて薄めたところはまる2日かかった。さすがにこれでは長すぎるし、以前からほしいと思っていたこともあって乾燥機を購入することにした。

今日それが届いたので、早速試すことにした。まず、実際に使う前に何も入れずに15分ほど運転するようだが風通しのいい場所と指定されている。やってみてわかったのだが、最初の運転時に何かが焦げたような臭いがして、これが頭がクラっとくるような臭いなのだ。換気は必須である。

さて、空運転後にようやく本試験。T-34/85の2度目の下地塗装のあと、この乾燥機に入れてみた。塗装は前回と同様アクリジョンをうすめ液とツールクリーナーで薄めたものを吹きつけた。乾燥機を使ったとはいえ流石に1時間位では乾燥しなかったが、更に2時間のタイマーをかけて乾燥したところ、表面に紙やすりをかけても問題ないくらいには乾燥していた。確かにこれは早い。しかも埃がつく心配もしなくていいので一石二鳥である。

話題になったのは去年の10月くらいからで、そのころは3000円くらいで買えたのだが今は4000円前後が相場のようだ。当時ならAmazonが最安だったけど、今だとジョーシンかヨドバシあたりが安い。ジョーシンは下の楽天市場価格ではなくジョーシンの通販会員価格だともっと安いが送料がすこしかかる。ヨドバシは送料無料で、私が購入した時はヨドバシのほうがわずかに安かった。

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2014年3月23日 (日)

煙突の仕上げ

最近は軽巡多摩と天龍を同時進行で作っているが、仕上げのアプローチは両者で多少変えている。煙突は両者でずいぶんと違う仕上がりになったのでここで紹介。

20140322_02

ちなみに、先日の記事で紹介した甲板色。多摩の後部をリノリウム張りと考えるか金属と考えるかでずいぶんと仕上がりが変わる。タミヤの多摩は後部甲板は鉄であると考えたようだ。

ま、それはともかく。多摩の煙突はキットの出来がいいだけに、網の穴を開けて出来るだけ純正パーツを利用する方向で考えた。煙突の雨除けの網はプラパーツに穴を開けて、金網部分は触れば折れるくらい小さくしている。こうなると中身がガランドウだと寂しいので整流用のフィンをつけてみた。どうせ黒く塗るとわからないのだから適当でそれらしくなってればいいと思う。フィンは0.1mm厚のプラペーパーから1mm程度幅の帯を切り出して製作。手間の割に効果はあると思う。

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一方天龍はキットの出来がアレなので、エッチングパーツ(メッシュ)を利用した

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こちらも煙突内部の整流用フィンも作ってみたけど、エッチングパーツを重ねてしまうと全然目立たない。

最近、煙突の金網はエッチングパーツの使用が必須だと思っていたが、煙突の金網のようなキットの部品の精密度が期待出来る場合は、あえてプラ部品を利用しディテールアップするという方法論はアリだと思った。にしても結構手間がかかるので、専用のエッチングパーツがあるならそっちを使ったほうが楽かもしれないなぁ。

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2014年3月22日 (土)

アクリジョンでエアブラシ塗装

3連休の初日はプラモ合宿。合宿と言っても単にその日一日は家族全員がプラモ製作をするという日で、別にどこかで合宿を組むというわけではない。子供たちにはいつもの小遣いに多少の補助をつけてやってプラモデルを新たに購入、我々大人は現在作っているプラモデルの続きを作るという具合であるが、子供たちにとっても楽しみであるだけでなく大人にとっても楽しみな家族イベントである。

その中で、アクリジョンをエアブラシ塗装してみることにした。我が家の塗料をアクリジョンに切り替えることにしたものの、残る唯一の心配事がアクリジョンが「エアブラシ塗装には向かない/難しい」と言われていることだったからである。
こちらのブログなど、各所で言われていることは
  1. 塗料とうすめ液との希釈比がやや濃い目推奨(塗料:うすめ液が3:1)
  2. 他の塗料のように薄めて吹くと垂れやすい
  3. 塗料が濃い目なので表面がざらつく
  4. 上記3.の原因でもあるが吹き付けるときの塗料の粒子が粗く「塗り」には使えるが「描く」ことには向かない。

とりあえず、T-34/85の下地塗り及び、多摩と天龍の甲板(リノリウム)の塗装にアクリジョン+エアブラシを使ってみて、確かに今まで使った塗料とは勝手が違うことを実感した。上記のようなことは確かに感じられたからである。

ただ、塗装中に色々実験したり考察してみた結果、上記の問題はある程度回避可能で、アクリジョンでも普通の吹付け塗装及びちょっとした表情付けのための「描く」ような塗装にしてもある程度可能であると結論づけた。

問題回避の方法はそれほど難しくなく、うすめ液とツールクリーナーの両方を使って塗料を薄めるだけである。うすめ液では奨励比率である3:1程度に薄め、更に薄めたいときはツールクリーナーを使用すれば吹付け粒子が細かくなりざらつきも抑えられる。また、うすめ液を大量に使うとリターダー効果が効きすぎて乾燥時間が非常に長くなるのも問題なので、とにかくうすめ液は使い過ぎないこと、うすめ液では奨励比率以上に希釈しないことが重要である。

[追記: 後で分かったことだがツールクリーナーをうすめ液代わりに使ってはいけない。アクリジョンの塗料そのものが変質してしまう。この記事みて試してみてしまった方、申し訳ないです。そのかわり、水性アクリル塗料のうすめ液あるいはアルコールを少し混ぜてやると良い]

先の問題の原因は恐らくうすめ液自体の粘性が高過ぎることだと思う。吹き付け塗装において塗料を希釈する理由は粘性を下げることであるが、希釈液であるうすめ液の粘度が高いため吹き付け粒子が粗いまま色だけが薄くなるということになる。やや濃い目の希釈したクリア塗料をそれと知らずに吹き付けるというイメージだろうか。試しにうすめ液だけを吹き付けてみたが、水やツールクリーナーのようなさらさらした感じではなく吹付けの粒子も少し粗めであった。

一方、ツールクリーナーの粘度は十分に低く、また塗料を溶かす能力も高いので吹付け用の溶剤としては他の塗料の溶剤に性質が近い。そのため、粘性を下げることを目的とする場合はこちらをメインにしたほうがいいと思う。

それからもう一つ、吹付け塗装時には色そのものではなく表面の濡れ具合を見ながら作業すること。塗料をシャバシャバに薄めて吹き付ける飛行機モデラーや陰影を塗装で表現するフィギュアモデラーはこういうスキルを持っていると思うが、そういう感覚で塗装する必要があると感じた。

ツールクリーナーをメインにして希釈することによるデメリットも何かあるのかもしれない、今後の経験でそういったことが出てくるのかもしれないがその都度対策法についても考えてみようと思う。ここに書いたことはあくまでも参考程度に、実施は自己責任で。

2014.8.26追記

ツールクリーナーをうすめ液として使った塗料は保存には向かないようだ。沈殿した塗料が瓶の底で溶解不能なネチョネチョした物体に変わってしまい、塗料としては使えなくなってしまった。 水で薄めた場合については分からないが、保存することを前提に作った塗料にはツールクリーナーを混ぜないほうが良いようだ。

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2014年3月17日 (月)

モデルアート増刊「帝国海軍駆逐艦総ざらい」

駆逐艦雪風を作るにあたり、手元の資料が少ないことを痛感していたので興味を持って調べてみた本。amazonの評価はおおむね良好で、資料としても一定の価値がありそうなので購入。

実際に手にしてみると、模型用資料としての価値が高い。「模型用資料として」と断りを入れたのは、この場合は写真だけでなくイラストによって形を表現していること、またそれら情報を模型用パーツと連動させているからである。

戦時中の艦船の資料は時代的にも古く、写真も不鮮明かつ斜めからのアングルが多いので普通の人は正確に形を追うことが難しい、それをイラストに描き直すことで誰にでも見やすくなる。更に、駆逐艦の各武装に関して、写真とイラストだけでなく現在手に入る模型用(1/700)パーツを比較したレビューとともに掲載している。これも、艦船模型を作る側からすると大変ありがたい。装備品パーツのキットは中身を見ることが基本的に出来ないので、装備品パーツを相互に比較することは金銭的に難しく、更にそのうちのどれが実際の装備品に忠実といえるのかという判別はもっと難しい。それが、実際の装備のイラストと、市販されているパーツが写真入りの一覧になっていれば、模型製作のための情報密度が格段に上がる。

これ見ちゃうとファインモールドのナノドレッドシリーズがいかに凄いかが分かる、ピットロードの新パーツシリーズも凄いと分かったので必要に応じて買ってみようかという気分になる。

話はそれるが、本書と似たような資料用というコンセプトで制作されたモデルアート増刊「日本海軍艦艇図面集 戦艦/駆逐艦/小型艦艇」(1989年)と比較すると、本書が単なる資料の枠を超え艦船模型を作る上でのガイド的な役割をしているところに25年の時代の差を感じる。

「~海軍図面集」が戦艦、駆逐艦など幅広い艦種をターゲットとしているだけに、それぞれの艦種に割けるページ数が限られているというハンデもあるのだろうが、キットを作る上で「艦船模型を作るにあたりどのあたりを落とし所にするのか?」という問題意識は1989年当時には殆ど問題視されなかったはずである。

さて、本書の私なりの評価とは別に、私がこの本を買ってよかったと感じたのは、最近の私の課題と同じ、つまり艦船模型製作にあたりどのあたりを落とし所にして作ればいいのか、という問題に対して参考となる記事が掲載されていることである。なあんだ、みんな同じ問題で悩んでいるんだ。

欲を言えば「精密模型を作りたいけど最初からはできないから出来るところから、ステップを踏んで」という初心者向けのアプローチだけでなく、金属素材やエッチングパーツも使えるけど、特に効果のあるところに絞りたい、「できるけど手を抜きたい」という切り口の記事がもっと多くても良かったのではないかと思う(「精密感の程よいバランスを探ってみよう」だけかな)。

とはいえ、元々そこにポイントを置いた本ではないのだからそこに突っ込んでもしょうがない。駆逐艦限定とはいえ模型製作に使える情報が一冊にまとまってる、これだけでも買ってよかったと思える本である。とはいえ、駆逐艦は多分そんなに作らないよなぁ。

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2014年3月15日 (土)

大淀対大淀

他の軽巡とは全く異なる艦影が魅力的な軽巡大淀。いつか作りたいと思いながらアオシマのプラモデルを購入したのは割と最近で、アオシマのエッチングパーツも一緒に購入していたのだが、ここにきてあのフジミも特シリーズで大淀を出してきた。

ところがこの大淀、ウォーターライン時代の古い金型のキットにエッチングパーツをつけただけのものと知って軽い失望とともに興味もなくなったのだが、最近になってこの大淀を買うことにした。理由はフジミのキットに付属するエッチングパーツが充実しているからで、つまり、シール目的でビックリマンチョコを買うのと同じ理由である。
アオシマのエッチングパーツはマストやクレーンなど限定的で、煙突まわりや手すりなどがないので別途エッチングパーツを揃える必要がある。価格はAmazonで1600円くらい。

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一方フジミの大淀の価格はAmazonで同じく1600円程度。

で、このエッチングパーツが付属する

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アオシマの大淀用ではないためそのままでは使いにくい部分もあるだろうし、正直使用するかを悩む箇所もあるのだが、それにしてもこれだけ全部そろって1600円ならエッチングパーツ目的で買ってもコストパフォーマンス的にはアリだと思う。あとはビックリマンチョコ本体であるプラキットの処遇をどうするかだけ。モデラー的な良心の呵責に耐えられるかという問題もあるが、私は良心を黙殺しコストパフォーマンスを取った。

ちなみに、フジミのキットのプラパーツは昔の金型そのままなので、エッチングパーツを使うためにかなりの加工が必要で、正直初級者には完成させることが難しい。しかも、格納庫後方のモールドが全くない上にエッチングパーツのフォローもない等、説明書の通り組むだけだと少々バランスが悪い完成品になると思う。今から大淀を作りたい人には正直フジミのキットは薦められない。

一方、アオシマの大淀を持っている人こそフジミの大淀をオススメしたい。子供の頃、ビックリマンチョコのシールだけを抜き取ってチョコレートを捨てることが出来なかった、そういう人こそ大人パワーでビックリマンチョコならぬフジミの大淀を買って欲しいところだ。

追記

なんと、駿河屋で買うとフジミの大淀が1200円で買える。ただし、1800円以下だと送料がかかるので他の品物も一緒に購入するといいかも。

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2014年3月 9日 (日)

マストはマスト

同時進行中の1/700天龍と多摩。少しずつだが作業は進んでる。この2隻のテーマは手間のコストパフォーマンスを上げるということ。つまり手を入れる効果のある(と思う)部分には手を入れて、そうでないところは手を抜く(キットのパーツをそのまま使う)という方針である。

過去記事の中で手を入れてきたのは主に艦橋、艦船の顔となる部分である。天龍はそもそも形が違うので、厳密な寸法取りまではしなかったものの大幅修正。それと、窓枠を取り付けると同時に艦橋内部をスッカラカンにすること。いかにも人がいそうな感じにするための演出である。窓枠を覗くと反対側が見えるくらいが望ましい。ただ、艦橋を覗いて反対側が見える時に双眼鏡など内部に何かがある感を演出するとそれっぽくなるので艦橋内部にはφ0.3mmプラ棒(伸ばしランナーでも良い)を使って作ってみた。

艦橋のほかは艦載機に手を入れてみた。伸ばしランナーで複葉機の支柱をそれっぽくだが、本物と同じ支え方だと強度的に不安なので、キットの構造を活かす方向でそれっぽく見えることを念頭に手直ししてみた。正確性よりそれっぽさ、それが手間のコストパフォーマンスである。

今回は、更に艦首の錨を巻き上げるためのチェーンを金属製に交換してみた。正直チェーンの形状が異なる気がするしオーバースケールな気もするが、プラのモールドとは比較にならない立体感(当たり前だが)と存在考えられる。
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次に手を入れたのが煙突の雨水カバー金網。天龍は煙突の金網の再現がいまいちなので、エッチングパーツや真鍮線でそれっぽく、多摩はキットの出来がいいのでキットのプラ製パーツに穴を開けて、金網部分を細く削ることでそれっぽさを演出してみようと試みた。天龍の煙突にはそれっぽさの演出としてプラペーパーで整流板を作ってみたが金網で殆ど見えない。天龍に使用したエッチングパーツは格子メッシュのエッチングパーツを切り出したものを利用したので本来の形状とは違うがそこはあくまでもそれっぽさの演出ということで。最後部の細い煙突は格子のエッチングパーツではどうにもならないのでφ0.2mmの真鍮線で再現した。正直この工作はきつかった。

一方多摩の方はプラ製のパーツを流用する方向で製作したが、どんなにプラパーツを削って触ったら壊れるかもしれないと感じるところまで細くしても金属エッチングパーツにはかなわない。ただ、どんなにプラパーツを削っても厚みを感じてしまうものの思ったほど気にならないというのが正直なところ。煙突はプラパーツ利用でもいいのかも知れない。

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更に、今回は艦橋のメインマストを金属製に交換することにした。多摩の前側マストはキットのパーツを活かして使っているが、後部の2本はφ0.5mm真鍮線。こういうのはついついキットでのマストのサイズを測ってそれと同じ直径の真鍮線を探してしまいがち。ところが、実物はもっと細いイメージなので、後部マストの縦方向のφ0.5mmの真鍮線に交換した。

天竜は縦棒と横棒の太さを同じφ0.5mmだが、それだと太い感じがするので横線は0.3mmにしてみた。このようにマストを金属製のものと交換すると、シャープな印象を与えることが出来る。艦船模型において、マストを金属線に交換するのはマストだと言えよう(結局このダジャレが言いたかっただけ)。

こうして並べてみると多摩のキットのほうが甲板のモールドのシャープさに優れている。これはプラモデルの開発年代の差が大きいので仕方がない。

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最近思うんだが、軽巡はこうやって後ろから見るといい。どちらも本当にスマートさん。

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次はリノリウム部分を塗ってみようか

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2014年3月 6日 (木)

艦船模型製作の教科書

最近艦船模型の分野が熱い。最近といってもここ15年位だから最近というのは大げさだが、この15年位で艦船模型の標準がガラッと変わってしまった。一つにはエッチングパーツに代表される後付パーツの進化と、雑誌の作例で後付パーツをふんだんに使った超精密艦船模型が紹介されるようになったことも大きいと思う。とにかく、私が子供の頃とは艦船模型を取り巻く環境が全く変わってしまったのである。

で、このおもいっきり上がってしまった艦船模型の標準に対し、自分としてはどのあたりを落とし所とした作り方をすればいいのか、趣味らしからぬ考え方とは思うがかけた手間に対する出来上がりの満足度を最大化するにはどの程度作りこめばいいのかという課題を最近は考えている。作り込めるだけ作りこめば良い、というのも立派な回答だが私はそこまで時間に余裕がなくやはり気にならない箇所に関しては手を抜きたい。

そこで、ヒントになりそうな艦船模型の本を買うことにした。今回買ったのはホビージャパンから出ている「艦船模型製作の教科書~艦船模型を一から作ってみよう~」である。入門書のような本だがAmazonでの評判が良く、初級から中級クラスまでをカバーしていそうなところで、丁度この辺りに良いヒントが隠れているような気がしたからである。

ざっと目を通してみて、これは良書、特に初めて艦船模型を作ろうと思う人にとっては非常に良い教科書だと感じた。最初は買ってきたキットをそのまま組むための手順を解説しているのだが、色を塗る順番や細かいパーツの取り扱いなど、初心者なら考えこんでしまうところをうまくフォローしている。そしてなにより、最初の製作解説を読むと、なんだか一度ストレートに組んでみたくなるのだ。あれこれ考えず、かるーく作ってみるのもアリかな、と。

最初の製作記事で制作しているのがタミヤの阿賀野。このキットはリニューアルが済んでいないのでパーツ数は今のWLと比較しても少なく初心者には組み立て易い上に、キット自体の出来が非常に良いので仕上がりもいい。この本では、この阿賀野のキットの仕上がりを原点として、ここからどのようにレベルアップしていくかという話の進め方になっている。

阿賀野の次は、今どきのキットとしてフジミの1/700雪風を取り上げている。フジミのキットはWLで省略したところも出来るだけ再現しようと試みた意欲的なものが多く、精密に仕上がる反面組立にはある程度以上の技量と注意深さが必要になってくる。特にパーツが細かいので、何も考えずにニッパーで切ってしまうとパーツそのものが破壊されることがあるなど、精密なキットならではの問題とその攻略方法を紹介している。

その次はサードパーティー製の精密な装備品パーツを使ったディテールアップ、次はキットの部品そのものに手を入れたディテールアップ、更にその次は金属線を用いてマストを作り直す方法といった具合に作りながらステップアップしていくという構成になっている。作例を写真で見せているのでステップアップの効果が目に見え、効果が目に見えるからやってみようという気にもなるという好循環を生み出すことだろう。

そんなわけで、これから艦船模型を始めてみようという人、あるいは昔作っていたがブランクが長い出戻りモデラーが最近の艦船模型事情を取り入れつつ作ってみたいという人にはオススメ。モチベーションを上げつつテクニックを学ぶことが出来る。

さて、私の課題に対してはどうかというと、直接的な回答には至らない(もとより何かの本を読んでいきなり回答が得られる類の問題でもない)までも至る所にヒントを見つけることが出来た。この本の素組みを原点としてステップアップしながら解説するという本書のスタイルが、作り込みの段階を可視化させる効果となり私の問題の輪郭をハッキリさせることにつながっているようだ。また各作り込み段階ごとに作例があるので、素組みだとちょっと、やはりマストの置き換えはやらないとダメ、とか、逆に煙突の金網は何が何でもエッチングが必須なのか?など、具体的な個別の課題に落とし込めたという効果も大きい。

先に本書は初、中級者向けと書いたが、一通りエッチングパーツ等を使いこなし精密な模型を完成させるスキルを持った上級者であっても、その作り込み度合いに一定の線引をして数をこなしたいという人も少なからずいると思う。そういう密かな(?)悩みを持った上級者にも何かヒントをくれるであろう、そんな一冊でもある。

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