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2013年11月27日 (水)

中欧旅行(5)

前回の続き

プラハ滞在最後の日は、午前中に空軍基地脇にある航空博物館に行ってきた。
ここに来た理由は単純に「旧ソ連の軍用機が見たい」である。中学生の頃からソ連機好きだったものの実物を見る機会は一生あるまいと思っていたが、旅のついでにそれが実現できたというわけである。
航空博物館はプラハ市街地からは外れた場所にあるのだが、行き方はシンプルで地下鉄C線の終点Letnany(レトニャニ)からバスで数分のところにある。数日のプラハ滞在で多用した打刻から30分有効な切符では終着駅まで辿りつけないので90分有効+バスにも使える切符を往復分購入した。往復分購入する理由は、帰りのバス停ではこの切符を購入できないので何かと面倒になることを回避するためである。

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駅を降りたらKbelyの文字を頼りに地上に出る。地上にはバス停がいくつもあるので正しい出口から出ないと後で苦労する。

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このバス停で待つ。この日はあいにくの天気。数日後にはヨーロッパを襲った大雨でプラハ市街も影響を受けることになる。

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バス停の周囲はこのように草原が広がる。プラハ市街を少し離れるとのどかな景色が広がる。
航空博物館のある場所は、地名としてはKbely(クーベリー)なのだが、Kbelyの停留所より一つ先で降りると航空博物館の正門前に着く(バスの運転手にKbelyで聞いたら「ここは違うよ(よくわかんなかったけど多分そんな感じ)」と言われ、次の停留所で「ここだよ(よく分からなかったが多分そんな感じ)」と言われた)。

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バスを降りると早速初期型のMiG-21が迎えてくれる。この時点で私のテンションは上がりまくりである。

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航空博物館の正門はこんな感じ。入場料はタダで、場内の写真撮影は自由だが基地にカメラを向けるのはマズいようだ。

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屋内展示はチェコの航空機の発達と、航空機そのものの発達がちゃんぽんになってる。ときどき人形が置いてあって1/1のディオラマ(最近ではダイオラマというようだが)風。

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複葉機時代の製作、整備風景はガレージで車弄ってる雰囲気ムンムンでなんとものどか。

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ソ連機キター!Il-2 シュトルモビクは大戦中の地上攻撃機(襲撃機)、地上からの砲火に耐えるよう重装甲が特徴。地上を行くドイツ軍にとっては嫌な相手だったはず。

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今度はドイツのMe-262。ドイツの科学は世界一ィィィな飛行機。

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屋内展示はよく考えられていて、展示方法も面白い。また、何よりも保存状態がものすごくいい。難をあげれば、照明が暗いので私のカメラではきれいな写真がとれなくてブログ記事にしにくいことくらい。

トイレに行きたくなったので外に出てトイレを探す。トイレのそばに対空ミサイルが。これはソ連製のSA-2ガイドライン。ガイドラインって名前はNATOのコードネームなのでソ連でそう呼ばれていたわけではない。トランペッターのプラモデルを確か持っていたので思わず写真を撮ってしまった。

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ジェット機はほとんどが屋外の展示。さすが旧東欧だけあってソ連機の展示がメチャ多い。だんだんテンションが上がって来た。

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下の写真はMiG-15。朝鮮戦争であのB-29(B-50)をポコポコ落としている。

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きゃぁぁぁぁ、Mi-24ハインドよハインド。一度実物を見てみたかった機体。実物をみればみるほどコクピット周りのデザインが変。だがそこがたまらない。

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ソ連版A-10とも言われるSu-25。ソ連機にしては普通っぽいけどよく見るとやっぱりソ連機。それにしても攻撃機としては現役だと思っていたがチェコではすでに退役してるのか。

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東側だけでなく西側の飛行機もあるぜ。F-5を見るのはこれが初めて。エリア88を思い出す。

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驚いたのはこれ。J35ドラケンよドラケン。まさかチェコに来てスウェーデン機が見られるとは思ってなかった。えー、またまたエリア88を思い出してしまった。それにしてもドラケンカッコいいなぁ。

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こちらはJ37ビゲンの多分偵察型。ビゲンお世話になりましたよ、毛染め剤の方だけど。プラモを見ると胴体が太い感じがしてたけど実物見るとカッコいい。

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そしていよいよソ連機コーナー。歴代MiGがずらっと。

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MiG-19。昔タミヤの1/100で作ったのを思い出すな。主翼の境界層流板って、本当にただの板なんだ。

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こちらはMiG-21。MiG-21は東側を代表するベストセラー機でそれだけ型も多い。これはレーダーを強化するためにノーズコーンが大きくなってからの型(そのくらいのことしか分からん)。とにかく必要最小限のものしかついてないっていう簡素な雰囲気がとてもいい、これでマッハ2級だというのだからいやはや。

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これはMiG-23。当時流行りの可変翼を搭載したのが特徴。あまり個性的とは思っていなかったスタイルだけど、こうして実物を見るとなかなかおもしろい形をしている。カッコいい。

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こちらはMiG-27。形としてはほとんどMiG-23と同じで機種周りだけが違う。地上攻撃用としての運用を念頭に開発されたもの。それにしてもなんでこんな塗装されてるんだろ?

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こちらはSu-7かな。細かい型はわからないけど。MiG-21をびよーんって伸ばしただけのようにも見えるがMiG-21と比較すると結構大きい。いかにもソ連機って感じがまたなんとも。

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こちらはSu-22かな。Su-7をデラックスにした感じ。

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いやー、ソ連機ってやっぱりいいですね。旧東欧に来た甲斐があるというものです。

その他にも、屋内展示には初期のジェット機がいくつも展示されていたりとても面白かったのだが、いい写真が撮れなかったのが残念。

博物館としてはとても興味深い展示が多いので、ここは絶対にオススメ。とはいえ、ロンドン郊外にある空軍博物館のようなアホみたいな規模じゃないので、じっくり見たとしても半日程度見ておけばいいと思う。

最終日の午後はドヴォルザーク記念館を見た後、プラハの旧市街をブラブラ。ドヴォルザーク記念館は館内が撮影禁止だったので写真はないのだが、こじんまりとしたスペースでゆったりした時間が流れている感じがとてもよかった。あと、門の前にいた猫が可愛かった、結構人懐っこかったな。

夕食はビアホールでチェコビールを堪能したが、たまたま相席したドイツ人のオジサン二人組といろいろと話をしてしまった。お互い不慣れな英語でなかなか意思疎通がはかれなかったけど、それでも楽しめたのは旅の途中ならでは。

ビアホールではアコーディオンを持ったおじさんが各テーブルを回りながら客からのリクエストで演奏を披露していたが、我々が日本人だと知って「日本の曲はこれしか知らないから、これを演奏するよ」と言って「上を向いて歩こう」を演奏してくれた。海外では結構知名度あるんだな、と感心。それから、別のテーブルでカチューシャを演奏していたのが少し意外だった。チェコではソ連時代のこともあって、ロシア曲は好まれないと思っていたのだ。高校時代に先生から「東欧圏とはいえ市民レベルではソ連に対する反発が強いから、飲み屋でロシア民謡なんか歌おうものなら袋叩きに合う」と言われていたのを思い出したが、冷戦時代の当時と今とでは時代が違うのか、あるいは先生の言ったことが大げさなのかは分からないが、まぁそんなことがあった。

というわけで、長々と続いた中欧旅行記はこれでおしまい。

プラハ郊外にある戦車の博物館見たいなぁ、今回は無理だったけど。また行きたいな、チェコ。

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コメント

5月中旬からプラハに行きます。
航空博物館に行きたいのですが、
プラハ中心からレトニャニまで
地下鉄で何分くらいかかるのでしょうか?

はじめまして

プラハ中央駅(地下鉄駅名は中央駅を意味するhlavní nádraží)からレトニャニまでは40分くらいだったと記憶しています。レトニャニから博物館まではバスで10分くらいでした。

本日、中欧旅行から戻りました。
お蔭様で無事航空博物館に行くことが出来ました。
駅の出口やバス停の情報は大変役に立ちました。
本当にありがとうございました。
いずれホームページに旅行記をアップする予定です。

旅行お疲れ様でした。お役に立てたみたいで何よりです。
旅行記楽しみにしております。

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