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2013年7月

2013年7月27日 (土)

中欧旅行(3)

ウィーンからの列車がプラハ中央駅に到着したのは午後1時半頃。プラハ到着後最初のミッションはホテルまでたどり着きチェックインすることにあった。

プラハにきて最初の壁は通貨にある。チェコはEUに加盟しているがユーロではなくチェココルナという独自通貨を使用している。ところが、これが日本では極めて手に入れにくくレートも悪い。そこで、ユーロが使える店を探し、お釣りとしてチェココルナを獲得する必要がある。
ユーロが通じるならあえてチェココルナは必要ないではないか、と思うかもしれないが地下鉄など公共の交通機関はチェココルナでないと利用できない。また、後で分かったことだが、ユーロが使える店も若干(店によって違うが3%~7%近くとるところもある)手数料を乗せたレートで買うことになるのでチェココルナに比べると割高になるのだ。中でも有料トイレではチェココルナだと日本円にして50円程度で入れるのに対し、ユーロだとおよそ130円(1ユーロ)を要求されるのだ。
そんなわけで、プラハ中央駅内部で買い物をすることにした。プラハ中央駅内部はかなり広く、また店の種類も多い。丁度スーパーのような店があったのでそこでミネラルウォーターを買い、ミネラルウォーターを買うには少し多目のユーロ札を出した。店員にはちょっと嫌そうな顔をされたけど問題ない。後で知ったことだが、このスーパーでは良心的なユーロのレートで売っているので次に来る時も(来るのか?)このスーパーを利用させてもらうことにしよう。
今回の旅行で、チェココルナの攻略法が分かった。ユーロを持ち込むのではなく、街中にある銀行のATMで新生銀行(他にも使える銀行はあるけど)のカードを使って現地通貨を下ろす、というのが最も使いやすくかつレートも良い。銀行あるいはATMは街中で割と簡単に見つけることができるので良心的な換金屋を探すよりもずっと手軽でなおかつレートがいい。 ネットで調べると、1週間程度の旅行ならキャッシング・ローンで借りて、日本についてから速攻で返すのが一番レートが良いそうだが、やっぱり借りるってのは気分悪い。
話はだいぶ逸れたが、ホテルへは地下鉄で2駅なので、チェココルナをゲットし、ついでに駅構内の店を見て回った後で地下鉄に乗ることにした。駅構内は自転車に乗ったりスケボで移動している人がいるなど思った以上にフリーダムな感じがした。このフリーダムな感覚は後にプラハの至る所で実感することになる。
プラハの地下鉄もウィーンと同様時間制限制で最も安いチケットは30分乗ることが出来る。
地下鉄の乗り方についてはネットで調べてから行ったのでバッチリだと思ったが、やはり券売機の前でオタオタしてしまう。どのチケットを買うのか決まれば、あとはお金を入れてボタンを押すだけ。中でドットインパクトプリンタが動いてんじゃないか、って音がした後必要事項が細々と書かれたチケットが出てくる。チケットを打刻機に入れて、駅入構時刻を記録すればあとは列車に乗るだけ。

Praha1

ホテルの最寄駅を降りて地上に出ると、そこはなんとも不思議な光景。ウィーンの旧市街地のような古めかしい建物が立ち並ぶ街並みに路面電車、車がバンバン走っており、明らかに地元の人達がウヨウヨ行き交う。ウィーン旧市街のような観光都市というより、古い町並みのまま現代を生きている街というか、シーラカンスのような生きている化石みたいな街と言おうか。とにかく、ウィーンのような観光客だから誰かがなんとかしてくれそうなそういう感覚の一切ない街という感じがした。

Praha2

最初のミッションであるホテルのチェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてから外に出ようとエレベータに乗ったときに見上げるほど背の高い女性が乗っていた、身長185cmはあるだろうか。途中の階で降りた彼女は、ニコっと可愛らしい笑顔で出て行った。チェコは男も女もデカイ、でもそれほどでもない人も沢山いる、だから地下鉄車内はいろんな身長の人が混在する不思議な光景になる。あと、つり革の位置が高いので日本人だと少し苦労する。一番苦労したのは男性用の小便器である。場所によっては背伸びしないとナニが引っかかってしまうのだ。
プラハ中央駅の北東にある丘の中腹に軍事史博物館がある。プラハについて最初の見学地はこの軍事史博物館にした。

Praha3

建物の前にはT-34/85が鎮座している、これは戦後チェコで生産された型かな? 展示物というよりは屋外に放置されてるといった雰囲気なので上に登ったり遊んだりしても怒られることはない。話は変わるがチェコの子どもたちはすんごくカワイイと聞いていたが、本当にすんごくカワイイ。

Puraha4

入り口を入ると、博物館というより図書館のような雰囲気。館員の若いにーちゃんが館内について教えてくれたが、印象としては大学院生といった感じの人だった。

Praha4

博物館の展示物は火器や軍刀、軍服など機材の実物と兵器の模型で軍事博物館としては地味だが、それだけに新しい発見も多い。兵器の模型を作ってると銃火器の類はかなり小さいのでアクセサリ的な扱いにしちゃうけど、実際には大きく、重く、そして相当な手間をかけて作られていることがわかる。

Praha5

Praha6

下の写真は要塞用の大砲の実物だが

Praha7

こうやって一部を拡大すると工作機械にしか見えない。

Praha8

戦史に基づいた情景模型も充実している。私がそれっぽいと思ったのはUボートの情景。

Praha9

ゴリアテも実物は結構大きい。このくらいのリモコン欲しいなぁ、爆薬は抜いて。

Praha10

チェコは、地理的にも他国の侵略を受けるなど不幸な歴史を受けた国ということもあり、こういう記録(武器の写真しか載せてないが、歴史の展示も非常に多い)を留めておこうという意識も高いのだと感じた。
さて、軍事史博物館からプラハ中央駅周辺まで歩いてみたが、既に使われてなさそうな施設なども見られた。殆ど使われていないであろう建物には、名物(?)の落書きが随分と書かれていた。結構高い場所にも落書きされており、この国の人は落書きに命をかけるのかもしれない、と思った。

Praha11

プラハ中央駅の近くに来ると、綺麗な街並みになる。

Praha12

駅周辺には緑が広がるが、そこを歩く人達はベンチに寝転がっていたり、歩きながらタバコを吸っていたり(ウィーンもそうだったがプラハも喫煙率は結構高い)、人混みの中をスケボで移動する人がいたりフリーダムなところである。

Praha14

プラハ中央駅からホテルまでは地下鉄で2駅分。歩けない距離ではないので、途中歩いてみた。

Praha15

こんなのが街中にポロポロあるのがさすが古都。
この日の夕食はこのお店で食べた。この店はユーロが使える。

Praha16

チェコビールは世界一おいしいと聞いていたのでビールを頼んでみたが、これはたしかに美味い。苦味があるのかと思っていたがクリーミーで飲みやすい、ベルギービールの美味しさに近いだろうか。この店で頼んだガーリックスープもメチャウマで大満足である。
続く

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2013年7月21日 (日)

中欧旅行(2)

ウィーンで3泊した後、朝から列車でプラハに移動した。列車で移動というところが今回の旅行の楽しみの一つで、飛行機で1時間のところを列車で5時間かけて移動する。

プラハ行きの列車が出るのはウィーン旧市街から見て南西に位置するウィーンマイドリンク駅(Wien Meidling)で、数年後にはウィーン中央駅(現在建設中)に移るのだそうだ。マイドリンク駅へは市街地から地下鉄で向かうが、最寄りの駅名はマイドリンクではなくフィラデルフィアブリュッケ(Philadelphia br)なのが注意点。駅は直結していて案内も(珍しく)親切なので迷わずに行けた。

駅では、まず電光掲示板で自分の乗る列車の確認をする。列車と言うよりは飛行機に乗るときに似ている。確認をしたら、待ち時間は近くの売店でパンを買う。なんせ、これから5時間も列車に乗っているのだ、お腹も空くし喉も渇くだろう。

Eki1

少し早目に着いて、列車到着までやることがないのでホームに行く。ホームで列車のどの車両に乗り込むのかを確認する。長いホームのどこに自分が乗る列車が着くのかを知っておかないと最悪ホームまで来ていながら乗り遅れるということがありそうだ。

Eki2

駅の雰囲気はこんな感じ。日本の駅と大差ないと言えば大差ない。

Eki3

列車が到着、思っていたのと逆方向から入線したため写真を撮ることが出来なかった。

Eki4

車内は廊下から個室に入るという構成

Ressya1

個室は4人が向かい合って座れる。今回は我々二人だけで相席はなし。ただし、途中で乗ってくるかもしれないから油断は禁物(結局プラハの2つくらい前の駅で2人の女性が乗り込んできた)。

Ressya2

ウィーン発車直後は町並みのある風景で、列車はノロノロ運転、駅でもないのに途中で15分くらい止まっていたりしたが、チェコ国境付近(正確には分からないが)から速度が上がった。

都市部を離れるとヨーロッパの田園風景が広がる、日本だと稲田がメインの風景だがこちらは麦畑ばかりなのでありふれた風景でも新鮮だ。

Ressya4

時々変わった物を見かけるけど、

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やっぱりヨーロッパの田園風景が続く。

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ベートーヴェンの交響曲「田園」って、こんな風景をイメージしながら書かれたのかな、などと思いながら車窓を楽しんだ。

あと、チェコに入ってからは落書きが多かった。これは首都プラハも同じ。こんなところに落書きを書く意味があるのか、というよりそこに書くのは危険だろ?!ってところにまで落書きがある。チェコ人は落書きに命をかける価値みたいなものを見出しているのかもしれない。

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チェコに入って最初の駅、Breclav(rにはハーチェクが付く)。落ち着いたという元気が無いという方がぴったりくる感じだった。

次の駅Brnoは丘の上にそびえる教会が印象的

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街並みや畑など、人工物があるとヨーロッパらしさを感じるが、山の中など自然の中に入るとさほど日本とは違わない景色になる。チェコ出身作曲家として有名なドヴォルザークがチェコを想いながら書いた曲が日本人の感性に響くのは似たような景色の中で育っているせいかもしれない、などと思ったりもした。

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そんなこんなありながらも、5時間ほどの列車の旅は退屈する間もなくプラハ到着で幕を閉じる。さんざん田舎の風景を見てきたのでプラハのでかいことでかいこと。

下の写真中央から左にかけて写っている大きい建物は軍事史博物館。プラハ到着後真っ先に訪れた施設である。

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地上にこれだけ線路が並ぶ風景は日本の都市部では既に珍しくなってしまっている。

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到着駅はプラハ中央駅。

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プラハ中央駅は映画に出てきそうなアーチ状の屋根がいい雰囲気。今回乗ってきた列車はこんな列車、カッコいい。

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プラハ中央駅の構内放送は放送前にスメタナの「我が祖国」の一節が流れる。日本を含め世界的にはチェコの作曲家と言えばドヴォルザークだが、チェコではスメタナの方が自分たちんトコの作曲家、という感覚なのかもしれない。

続く。次回はプラハをブラブラする話。

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