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2011年2月 4日 (金)

戦艦を見る

戦艦というのは、かつての主力戦闘艦であり、国家の威信の象徴でもあった。

船というのは、当たり前のことだが水の浮力を利用して浮いている。浮力は体積に応じて大きくなるが、船の外殻の重さは表面積に応じて大きくなるので、差し引きの余剰浮力は大型の船の方が大きい。どういうことかというと、船の形を作って、推進のためのエンジンを載せた後、さらに大砲や装甲板を装備する余裕があるのは大型船であるということである。

だから、小型の駆逐艦には十分な装甲も十分な大砲も載らない。巡洋艦には、十分にはやや足りない大砲と駆逐艦よりはマシな装甲しかもてない。しかし、戦艦くらいの大型艦には戦艦の装甲を打ち破る大砲と、戦艦以外の攻撃にはびくともしない装甲を装備することが出来る。したがって、戦艦は戦艦以外では沈めることが出来ない、大鑑巨砲主義の根本を支える原理原則である。

ところが、航空機や潜水艦、そして爆弾と魚雷の発達により、戦艦以外で戦艦を沈めることが出来るようになった。大鑑巨砲主義を支えた原理原則が根底から崩れたのだ。しかも、航空機の攻撃隊と戦艦との勝負は戦艦に不利であった。第二次世界大戦以後、戦艦が完全に姿を消したのはそんな理由からである。

日本には世界に誇る戦艦があったのだが、戦争中に沈められ、あるいは残った艦は戦勝国に召し上げられ、あろうことか水爆実験とかに使われたりしたのだ。何てことしやがる!

で、今日本で戦艦を見ることは出来なさそうだが、実は一隻残っているのだ。横須賀にある戦艦三笠記念館がそれだ。

三笠というと、日露戦争を戦った戦艦でロシアのバルチック艦隊を破ったときの旗艦である。戦艦の歴史で大きな転換点となったドレッドノート以前の戦艦であり、第二次大戦を戦った戦艦群と比較すると大きさも小さい(戦艦大和の長さが263m 三笠は150m)が、それでも戦艦を見ることが出来るというのは貴重な体験である。

Mikasa1

戦艦三笠記念館の入り口方向からの一枚。この写真の手前側が船尾である。大戦中の戦艦には遠く及ばないものの、それでもその大きさと威容はこの通りである。

三笠の大砲は口径30cmと後の戦艦と比べると小ぶりだが、それでも30cmの大砲というと相当にでかい。

Mikasa3

艦内もじっくり見て、当時の海戦の様子に思いをはせるのもまた一興である。

そうそう、ありがたいことに三笠のプラモデルがハセガワから発売されている。模型として作るのであれば、洗練された大和などよりも、人間が使う機械という感じの残るこのクラスの船の方が味があって面白いのではないかと思う。

あるいは、1/700で他のウォーターラインシリーズと並べたい人向けにはシールズモデルズから1/700の三笠がリリースされている。

[2018.06.30 追加 ハセガワからも1/700三笠が販売されている]

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