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2011年1月13日 (木)

車載動画の作り方

最近、車載カメラで撮ったデータがたまってきていて動画のネタは沢山あるのだが、編集作業をしている時間がなかなか取れなくて新作はすっかりご無沙汰である。去年もけっきょく1シリーズしか投稿できなかったという体たらく。今年は本格的な雪道動画を撮って投稿したいと思っているが、どうなることやら。

で、とりあえずそれなりに経験を積んだので、現時点で私がどんな道具を使って車載動画を作っているかの紹介をしてみようと思う。

車載動画に必要なのがカメラである。以前はたまたま手持ちのCACIO EXILIM EX-P505を使用していたが、画質の点で不満があったため、現在はXactiのHD-700を使用している。

カメラを車に固定する方法だが、EX-P505のときは助手席のサンバイザーからカメラをぶら下げるような金具を自作して使用した。ところが、これだとブレが大きすぎるので後付でカメラがぶれないように固定するための追加金具を使用してある程度の効果を得たが十分とはいえなかった。そこで、カメラをHD-700にするときに新しい金具を作り直した。

下の写真がEX-P505とその固定金具(最終形態)

P505

そしてこれが、HD700用の固定金具。HD700と一緒に写っている写真がなかった...

Bracket

それまでの教訓で、マウントを免震構造にして細かい振動を吸収することを下手に考えて中途半端なものを作るよりも、車の挙動自体はゆっくりだからマウントはガチガチにした方が画質が上がる(マウントをフロートタイプにするのであれば、ガチガチのマウントに必要な方向のみフリーに動くようなものでないと意味がない)と結論付けて、HD700用のマウントはフロントガラスに3つの吸盤で固定する方法をとった。写真のようなデザインになったのは、Xactiシリーズのガングリップスタイルをうまく固定する方法が限られていたことが大きな理由である。

このマウントと、HD700の画質と、それからニコニコ動画側のビットレートや容量の制限が緩くなったことが組み合わさって、それまでのEX-P505とは比較にならないくらいシャープな動画を投稿できるようになった。HD700の設定は、HD-HQ画質、フォーカス固定、その他はオートとしている。HD-HQ画質だと、8GBのSDに2時間以上の録画が可能であり、画質的には十分だと感じている。

現時点で、HD700に感じている不満は、まず暗い場所での撮影が苦手だということ。夜の動画はほとんど何も映らない。また、視野が少し狭いこと、もう少しワイドだとありがたい。

撮影した動画はMP4(H264)で、そのままでは私の編集ソフト(Premiere Elements 4(以後PE4))では直接読み込めない(HD700にはバンドル版のPremiere Elements 3が入っているがそれは使ってない)ので、一度Aviutlで無圧縮AVIに変換する。その時に、サイズを640x360にリサイズし、またシャープフィルタを少しかけてエッジを際立たせるよう加工している。

H264から無圧縮AVIではなく、可逆圧縮形式であるHuffyuvの方が作業用のハードディスク容量的にはありがたいのだが、そうするとPE4がレンダリングの時にフリーズする可能性が高くなるように思えたので無圧縮AVIを使うようにしている。

編集はPE4のみで行い、音声はwavファイルで、動画は無圧縮AVI、サイズは640x360(あるいは640x480)でレンダリングを行う。サイズをニコニコ動画の(当時の)標準サイズである512x288(あるいは512x384)にしないのはzoomeへの投稿を考えてのことである。そうそう、動画はニコニコ動画のアップロード上限が100MB、ビットレートの上限が1Mbpsなので、ビットレートをほぼマックスに使って100MBに収まるよう、動画の長さは13分+αくらいが最大になるように編集している。

レンダリングが終わったら、Aviutlでレンダリングした動画と音声を別々に読み込んでH264のプラグインを使用してエンコードを行う。このとき、どういうわけか音声と動画のタイミングがずれるので音声を0.2secほど早めて再生する設定としている。このときにシャープフィルタを再びかけるようにし、場合によっては彩度を上げる補正を行うが、H264は色の劣化が少ないので彩度の補正はあまり必要ないようだ。

H264の設定だが、デフォルトだと静止画が少し粗いように思えたのでQPの下限値を1としている。その他、いくつか数値をいじっているが正直効果があるのかは微妙。一時期同じ動画について設定を変えて色々試してみて現在の設定値に落ち着いているが、現在はビットレートの制限が緩いのでそんな設定をする必要もないだろうと思う。私は、ビットレート900kbps、音声はAAC-HE 96kbps、3パスと設定している。

Aviutilの入手方法や、H264のプラグインの見つけ方、インストール方法などはニコニコ動画のエンコードまとめサイトなどを参考にしたので、その辺を参考にすればいいとおもう。

最後に、彩度の補正とシャープフィルタについて。彩度の補正は、もともとニコニコ動画がVP6にしか対応していなかった頃に始めたもので、VP6はエンコードの際に彩度、とくに赤系が大きく損なわれてしまったので、それを補うために補正していたのだ。ところが、ニコニコ動画がH264に対応したため、エンコード前に大きな彩度の補正をする必要がなくなった。

シャープフィルタをかけるのは、模型の塗装的な考え方を取り入れてみた結果である。人の目は、普段よく目にするスケールのものに対してはエッジを強調するよう自動的に補正をかけているが、近くに見える小さなものに関してはそれほど補正がかからない(ように思える)。また、大きなものには陰影がくっきりでるが、それをスケールダウンしたものに対しては、実物と同じようなクッキリした陰影はでない。そんなことがあるので、模型を作るときは、実物をただスケールダウンするのではなく、それっぽく見えるようにするために塗装段階で実物にでるはずの陰影やエッジの強調を行うのである。

動画の場合は必ずしも模型の場合と同じではないが、ニコニコ動画のように小さい画面で動画を見るときと、リサイズ前の大きい動画を見るときとでは漠然とした違和感を覚えており、それがなんとなく情報量が落ちた感じにあると考えた。そのため、動画の画面サイズを小さくするときにシャープフィルタを使ってエッジを強調してみたところ、小さい動画でも満足のいく画質が得られた。そこで今ではエンコード時にシャープフィルタを入れるようにしている。ただ、ニコニコ動画も640x360の画面サイズに対応したので、このサイズで投稿するときはシャープフィルターも少し加減した方がいいのではないかと思う。

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