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2010年12月17日 (金)

リアルロボットの思い出(その2)

リアルロボットの思い出と題して、1980年代初頭に起こったガンプラブームと、それに続くリアルロボットのブームについて思い出話を書き連ねたい。

前回は、「太陽の牙ダグラム」と「戦闘メカ ザブングル」の話で終わった。前回のエントリーではしなかった話であるが、ガンプラによって始まったリアルロボットブームは、ダグラムとザブングルによって一段上のステージに上がった。ガンプラをリアルにつくる、つまりモビルスーツがもし本当にあったならばを考証し、現用兵器の模型の方法論を応用して仕上げると面白い、ということが分かってブームを巻き起こしたガンプラだが、今度はその方法論をそっくりそのままアニメ作品に応用したものがダグラムであると見ることが出来る。ここで、リアルロボットブームを次のステージに進めたわけだが、ダグラムのプラモは、非常に精巧に出来てはいたものの、必要に応じたアレンジはともかく設定に忠実であり設定以上の作りこみをしなかった。ザブングルの1/100シリーズのプラモは、設定以上をプラモのメーカー側でやってしまったことで、さらにリアルロボットシーンが加熱していくきっかけとなったといえよう。

こうなると、次のステージに待っているものは、アニメの逆襲である。「戦闘メカ ザブングル」の放映終了後、この時間枠で新たに放映されたのが「聖戦士ダンバイン」であるが、異世界のロボット「オーラバトラー」のデザインは、これまでのリアルロボットの系列とは一線を画すもので、プラモメーカーのこれまでの方法論とセンスが追いつかなかったシリーズである。アニメ製作側はそんなつもりはなかったのだろうが、結果的に「ザブングルでそこまでやったのなら、これはどうかな?」といったデザイナー側からの挑戦だったように思える。そして、当時のプラモメーカー(バンダイ)は、それに十分応えられなかったのではないだろうか? でも、バストールとボチューンは結構頑張ってたけど。あと、ズワースも少しいじるだけで結構カッコよくなったんだよね。

一方、「太陽の牙ダグラム」の後番組として始まった「装甲騎兵ボトムズ」は、ダグラムをさらにリアル方向に押し進めたもので、ロボットのサイズは4m程度、主人公メカが存在せず、主人公はその辺に落ちているマシンを使って戦う、という当時共有されていた『リアル』を徹底的につきつめた作品となった。

ボトムズにおけるデザインは、ダンバインほど革新的なものではなかったが、大きさの設定、人が使う機械としての細かい設定やギミックなど、こちらもデザイナーサイドからプラモメーカーへの挑戦ともとれるような設定をつきつけたのである。ボトムズのプラモ化を引き受けたタカラは、この挑戦に立ち向かい1/24スコープドッグシリーズという伝説的なキットを生み出す。このキットを模型屋で手にしたとき、また新たな扉が開いたような錯覚を覚えたものだ。ただ、スコープドッグシリーズ以外のAT(ボトムズにおけるロボットの体系)については、デザインにプラモ開発の技術とセンスが追いつかず、ダイビングビートルやベルゼルガといった水陸両用ATでは苦しい出来となってしまっていたのが残念。

ダンバインのプラモは、イマイチ触手が伸びるようなものではなかったためほとんど買わなかった(あれ?全然買ってないかも)が、ボトムズは1/35シリーズを中心に買いまくった覚えがある。ボトムズがきっかけとなって、1/35のミリタリーミニチュアにも手を出すようになったし、ボトムズのプラモに教えられたことは多い。

この頃になると、リアルロボットのブームもピークを過ぎており、何でも製品化されるということはなくなっていた。ダンバインにおいては、後半のビアレス、ライネック、そして主人公と最後の死闘を演じるオーラファイター・ガラバもとうとう模型化されなかった。一方のボトムズも、第3クール以降のATは全く模型化されず、かろうじてストライクドッグが模型化されたにとどまった。

MGの特集記事においては、このリアルロボットブームのピークを「夏至」と呼んでいたが、あの時代の空気をこれ以上的確に言い表した言葉はないだろうと思う。そして、後から振りかえって「夏至」がいつだったのか、というとMGの特集記事で述べられているように1/100ウォーカーギャリアが発売されなかった事件の前後だろうと私も思う。

そして、1984年に入ってプラモを買っていたアニメというと「重戦機エルガイム」だけになっていた。他にも、「宇宙漂流バイファム」などを見ていたが、プラモはエルガイムシリーズのみ。

エルガイムはダンバインの放映終了後に放映が始まった作品で、当時無名だった永野護を全面的に起用するなど意欲的な作品であった。ダンバインのようなファンタジー然とした世界観ではないものの、それまでのリアルロボットとは大きく違うデザインラインを持つHM(=ヘビーメタル:エルガイムの世界におけるロボットの呼び名)は、やはり模型化が苦しかったようで、無改造で満足できるプラモが少なかった(アローン、グライア、バルブドなどB級HMは何故か出来が良かったけど、バッシュ、アシュラテンプルは苦しかったな。A級だとグルーンかヌーベルディザードが良かった、って結構多いか)。エルガイムという作品とHMとの出会いは私にとって大きかったのだが、それはまた別の話。今では永野デザインを崇拝する永野教徒。

エルガイムを見ていたのが、私が中3のとき。高校に入ると部活動が忙しくなり、そのあとのZガンダムをちゃんと追っかけられなくなり、以後のレイズナーやガンダムZZはほとんど見なかった。
今にして思えば、レイズナーは見とくべきだったと思うが、ビデオデッキがなかったのだからしょうがないね。

Zガンダムの時代になると、プラモを買うために入荷日に模型屋をチェックしたりすることはなくなり、比較的普通にプラモを買えるようになった。ある意味正常な状態に戻ったのである。Zガンダムの作品としての面白さとは別に、リアルロボットのブームの終焉はZガンダムの放映開始からしばらくしてから、というのが私の捉え方である。それは、私自身がリアルロボットのキットの購入を控えるようになった時期でもある。

と、まぁダラダラ書いてしまったが、懐かしい話を思い出すままに書いたこともあって全然まとまってないな。
まぁいいや、結構書いてて楽しかったから、またこういうのやろうっと。

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