« プチアウトドア | トップページ | リアルロボットの思い出(その2) »

2010年12月16日 (木)

リアルロボットの思い出(その1)

少し前にtwitterでつぶやいたことだが、80年代初頭に起こったリアルロボットとそのプラモについての思い出話をしようと思う。

モデルグラフィックス(以下MG)の(2010年)6月号の特集「リアルロボットジェネレーション」を読んで、当時小学生高学年から中学生を過ごしたあの時代を思い出して、なにか書かずにはいられない気持ちになったのでtwitterにpostしまくったのだが、どうにも不完全燃焼なのでここでもう一度燃えつきて成仏するつもりで書いてみようと思ったのだ。

twitterと違ってまとめて書くことができるので、MG6月号の特集記事からも適宜引用しながら書いていくことにする。といっても、多分まとまらないと思うので、ダラダラと思うに任せて書くことになるだろう。

MGの特集記事にもあるように、ある時期を境にガンプラの入手が難しくなった。記事によると1981年の年始あたりから、とある。当時、スケールモデルしか作らなかった私の感覚でも、ある時期まではどこの模型屋の店頭にも「量産型ズゴック」「量産型ザク」といった文字をよく見かけていた記憶がある。アニメなのに「量産型」ってのもすごいな、と思ったものだ。それと同時に「それじゃあ、量産型でない型ってのはなんなんだろ?」とも思っていた、当時はシャアというキャラクターの存在も知らなかったのだ。そのうち、よく見かけていたはずの量産型ザクや量産型ズゴックのプラモが姿を消した。当時はなんとも思っていなかったが、今にして思えば。それがブームの到来による品切れだったのである。

さて、本格的な話をする前に、大まかな時代背景を記しておく。情報ソースはMG6月号。

----------

1980年 8月 バンダイから1/144ガンダムを発売

1981年 3月 劇場版「機動戦士ガンダム」公開

     7月 「機動戦士ガンダム II 哀・戦士」公開

        ホビージャパン別冊「HOU TO BUILD GUNDAM」発売

        アリイ ザ・アニメージシリーズをスタート

     10月「太陽の牙ダグラム」放映開始

1982年 2月「戦闘メカ ザブングル」放映開始

     3月「機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙」公開

     4月「SF3Dオリジナル」がホビージャパン5月号にて連載スタート

     5月ホビージャパン別冊「HOU TO BUILD GUNDAM 2」発売

     10月「超時空要塞マクロス」放映開始

1983年 2月「聖戦士ダンバイン」放映開始

     4月「装甲騎兵ボトムズ」放映開始

     7月「超時空世紀オーガス」放映開始

     10月「特装騎兵ドルバック」「銀河漂流バイファム」放映開始

1984年 2月「重戦機エルガイム」放映開始

        ニットーから「SF3D」キット化

     4月「巨神ゴーグ」放映開始

       「超時空騎団サザンクロス」放映開始

     7月劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」公開

     10月「機甲界ガリアン」放映開始

1985年 3月「機動戦士Zガンダム」放映開始

------------

私が当時見ていた作品もあるし、名前しか聞かなかった作品もあるし、イデオンとガンダムに関しては本放送はリアルロボットアニメ(というよりプラモ)のブームとはあまり関係ないので記載しなかった。

MGの記事と私の印象とで食い違いがあるのが、ガンプラを模型屋で見かけなくなった時期について。

私の記憶では、ガンプラブームの火付け役は「HOW TO BUILD GUNDAM」だったように思うが、記事によるとその前からガンプラは手に入りにくくなっていたとある。この点、私はガンプラへの参入が遅く1981年の8月終わりくらいなので、おそらく記事が正しいのであろう。

私が最初に買ったアニメプラモが、たまたまスーパーで見かけた1/144グフと1/144ジムであった。可動部のないスケールモデル(レベルの1/72の爆撃機なんかは可動部が多くて楽しかったが)と比較してあちこち動くのが楽しかった。それ以降、製作の中心がスケールモデルからガンプラにシフトしていった。

当時は、夕方にガンダムの再放送もやっており、再履修の機会は多かったのもガンプラを作る小学生を増産することに寄与したと思う。当時は、ビデオデッキが各家庭に普及しておらず、大半の子供にとってテレビ番組は生で見るものだったのだ。

当時は、小学生が普通に接着剤入りのプラモを組み立て、クラスにいる男子の1/3が色を塗って仕上げていた(上手、下手はともかく)。プラモは、今からは信じられない裾野の広い分野だったのである。

当時感じたガンダムの面白さは、まだまだガンダムが超兵器的な(スーパーロボット的な)側面があったにせよ、主人公メカも敵のロボットも同じ「モビルスーツ」という兵器体系の一つである、という設定。つまり、軍隊どうしの戦争を描いていた部分と、宇宙や、無重力、巨大ロボットのある世界の演出が優れており(例えば、宇宙船が被弾して穴があいた時に、応急的に空気漏れを防ぐための瞬間硬化樹脂とか)、子供心にリアルさを感じたものである。

また、ガンプラの造形がよく、劇中で活躍するモビルスーツの特徴をよく捉えていたことや、「HOW TO BUILD GUNDAM」によって、実在する兵器のような仕上げをすることで、ますますカッコよくするという遊びがとんでもなく面白かったのだ。

あの当時、私が好きだったモビルスーツはドムだったなぁ。黒い三連星が繰り出す連携技「ジェットストリームアタック」もカッコよかった。たった2話くらいで全滅しちゃうんだよな。中盤から出てくるモビルアーマーがカッコよくて、モビルスーツよりむしろそっちに目が行ったり。

10月から「太陽の牙ダグラム」の放映が始まり、少しずつ見るようになったがこちらも面白かった。毎週見る、というほどの熱量はなかったが、陸戦専用で空を飛ぶためにはオプションで滑空用の羽根をつけるなどのアイデアも面白かった。何より、ソルティックがカッコよかった。私が初めて買ったダグラムシリーズのキットも1/72のソルティック。発売が1982年の2月ごろで、随分待ったような記憶がある。その頃から、少しずつガンプラからダグラムへシフトしていった。

ガンプラも1月に発売されたボールや旧ザク以降は1/100シリーズの充実や、モビルアーマー、支援メカの充実がメインになって行ったように記憶している。1/144マゼラ・アタックが好きで3つくらい買った。7月ごろにブラウ=ブロが出て、MSVとかを除けば多分これが(1st)ガンダムの最後のアイテムだと思う。

丁度その頃、ダグラムシリーズでは1/72のクラブガンナーが発売になり、以後輸送用トレーラーや、デザートガンナーやデューイ戦闘ヘリなんかも製品化されることになる。

ダグラムシリーズの面白い、あるいはかなり狂っているところは、アニメに出てくるロボット(コンバットアーマー)だけでなく、支援メカもどんどん立体化したところ。このあたりの評価は賛否両論で、MG記事では「ロボットしか買わなかった」と書いてあったが、私はこういう支援メカをより好んで買っていた。現用兵器のようでいて、それでも現用兵器とは違うカッコよさが好きだったのだ。今でもマベリックのプラモを見かけたら買っちゃうと思う。1/72と1/48でのシリーズ化という、スケールモデラーの心をくすぐるシリーズ構成も嬉しかった。

また、ダグラムのプラモは非常に意欲的で、コクピットに透明パーツを使用したり、デカールを付属していた。これは当時としては画期的で、「HOW TO BUILD GUNDAM」の方法論そのものをキットとしてパッケージに納めた作りになっている。また、キット自体も(工業製品的な意味で)非常によく出来ており、複雑すぎないパーツ割、気持ちよく合うパーツなど、バンダイの製品群と比較しても明らかに上だった。バンダイが透明パーツやデカールを標準で付属させるのは「戦闘メカ ザブングル」のシリーズ以降で、半年以上(1年近く)バンダイを先行していたのだ。

ザブングルシリーズで1/100スケールで最初にキット化されたのが脇役のトラッド11。このアイテム選択もさることながら、白地にメカというタミヤのMMシリーズを思わせるパッケージにも度肝を抜かれた。このキットの小さい箱を開けたときの驚きは今も忘れない。繊細に彫刻されたリベットや滑り止めの凸モールドなど、アニメどころか設定書にもないモールドがてんこ盛り、確信犯的な暴走であることが当時中学生であった私にも感じられた、本当にホットなキットだったのである。

ただ、ザブングルシリーズは2つの意味で残念なシリーズだと私は感じている。一つは、このいい意味での暴走が長くは続かなかったこと。小型のWM(ウォーカーマシン)は細かいところまでかなり気を配ったキットだったが、大型のWMのキットの中には、パーツの合いが悪かったり、リアルさを求めて劇中のデザインに拘泥しない路線が行き過ぎてカッコ悪くしてしまった例もあるのだ。ガラバゴスタイプ、ああ、ガラバゴスタイプ。今でも再販されたガラバゴスタイプを見て残念がってる。買うべきか、買わざるべきか。欲しいけど、どうせ作らないよな。

もう一つの残念は、1/100で後半の主人公メカであるウォーカーギャリアが発売されなかったこと。MGの特集でも話題になったけど、私にとってもショッキングだった。理由の一つは、私が1/100だけしか買っていなかったこと。もう一つが、1/100のザブングルを買わないくらい主人公メカが嫌いだった私が、ギャリアだけは気に入ったにも関わらず発売されなかったということ。騒いだところでどうにかなるとは思わなかったから、メーカーに電話いれたりはしなかった(知り合いで本当にメーカーに文句言った奴がいる)が、本当に残念だったのだ。

まぁ、あれから20年したらバンダイさんが出してくれたけどね、R3で。私も買って成仏したクチ。

そんなこんなで、1982年はダグラムとザブングルで過ぎた一年だった。ウォーカーギャリアの1/100での製品化が見送られたこともあり、ザブングル熱は1982年内で収束、ダグラムは1983年の夏ごろまでキットのラッシュが続いたので最後まで付き合うことになった。1/72のビッグフットとブリザードガンナーは今見ても欲しいと思う。

関係ないが、大学に入って所属した研究室の助教授の部屋に1/72のデザートガンナーのキットが置いてあった。歩行ロボットなどの研究をしている研究室だったのだが、学生への説明に使ったりしていたようだ。

一応、軽く触れておくと、私はマクロスを見なかった。日曜日の2時ごろという放映時刻がよくないのだが、日曜日は遊びに出かける日であり、遊びを中断してまでアニメを見たいとは思わなかったのだ。

とりあえずここまで

« プチアウトドア | トップページ | リアルロボットの思い出(その2) »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/504245/50313000

この記事へのトラックバック一覧です: リアルロボットの思い出(その1):

« プチアウトドア | トップページ | リアルロボットの思い出(その2) »